その昔、パソコンシステムが100万円近くした時代、事務機器販売会社では、できればこんなものは売りたくないという声があった。高額ではあるが、サポートが大変だから、FAXやコピー機を売った方が効率が良かったのだ。また、それらを導入した企業内でも、かえって作業が増え、時間がかかるようになったと、不満の声があがっていた。
一方現在では、価格が10分の1以下になったにもかかわらず、メーカーや販売会社では、専門の販売チームやサポートセンターまで用意するようになった。パソコンユーザー個人のだけでなく、その周辺までも見渡せば、「コンピュータネットワークが、合理化、省力化、時間短縮を実現する」といったかつてのうたい文句とはうらはらに、時間と手間と人手を増やす役割を果たしてきたように思う。
ところで、世界人口が30億台だった頃すでに、このままでは人類の多くが食べていけなくなると言われていたのだが、なんと現在の人口は70億人。なぜか、増えた人口もちゃんと食べて行けている。饑餓の問題が無くなったわけではないが、かつての低開発国も、いまでは次々と近代化の道を歩んでいるところを見ると、饑餓人口の比率も、かつてより下がっているのではないかと思われる。しかも、働かなくても食べていける人間が何十億人もいる訳ではないところのだから、そのほとんどが何らかの仕事を見つけているということになるのだが、私は、その増分の少なからぬ部分がIT分野に属しているように思うのだ。
さて、人間が認識したり、判断するといった、意識に登っている知能の働きは、実はかなりいいかげんで、思いこみや錯覚に左右され、合理的でもなんでもない。それに比べ、動物としての本能は、思ったより高度で合理的な判断をしているのではないかと思う。つまり、人が何を考えているかにはおかまいなしに、より人口が増え、種として繁栄するものを是として受け入れるのではないだろうか。
これをコンピュータにあてはめると、その登場当初は、合理化や省力化を実現するかもしれないということで、本能的に嫌悪する者も多かったが、そのうち人間は徐々にコンピュータを手間や時間や人手がかかる面倒くさいものに変えていき、より多くの人間が働く場を生み出すものに変わるにつれて本能に適うものに変化し、抵抗なく受け入れられるようになったのかもしれない。となると、ロボットやバイオ技術も、より手間や時間や人手のかかるめんどうなものに成り下がった時、本当に我々の身近なものになるのかもしれない。
という記事を昨日読んだのだが、間違いだったのか、と思うほどニュースになっていない。本当なら、かつて聞いた中でも、一番のビッグニュースだと思うのだが。
人類の願望の中でも、永久機関やタイムマシン、超高速旅行などはランク「不可能」で、人工生命や気象コントロール、そして今回の人工光合成などは、ランク「神の御技」。結局出来ない範疇に入るものだろばかり思っていた。よく研究を続けていたものだと思う。これが実用化すれば、東日本大震災の損失を補って余りある。援助をしていただいた多くの国々に、そのうち10倍返しができるだろう。CO2排出権ならぬ「使用権」取引市場を作っておけば、100年後には東京が世界の金融市場の中心になってるかも知れない。いずれにせよ、近年の「暗い未来像」は一度ご破算にして、しばらく国中でお祭り騒ぎをしてもいいくらいだと思う。
The world's first "complete" success in artificial photosynthesis Toyota CRDL
トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は20日、太陽光、水、二酸化炭素(CO2)のみを使った人工光合成に世界で初めて成功したと発表した。
ということは、食料問題と、バイオ燃料によるエネルギー問題と、CO2排出の問題が一気に片づくかもしれないということ?日本は終わったのかと思っていたけれど、もしかしたらこれから始まるところじゃないだろうか。
カレログ、というandroidアプリがあるそうだ。彼氏の携帯にインストールすると、GPS情報を送り続けるので、所在地が判るというものだ。もちろん、相手に了承をとってからインストールするように説明されているが。
そこで、これを内緒でインストールするためのソフトを考えた。一見すると2人の間でやりとりする無害なゲームのように見えるアプリで、相手にもインストールするようにお願いするのである。
で、それに対抗するための、「カレログバスター」も考えついた。内部にカレログがインストールされてないかスキャンするだけでなく、あらかじめ記録しておいた、自宅に直行してそのまま寝てしまった日のGPSログを発信する機能もついている。これを使えば、監視されてない時よりも、むしろ安心できるというわけである。
そこで、そういうけしからんことをしていないかどうかチェックする「バスターバスター」の登場である…
自分でコーヒーを入れるとき、ときどき「ブラジル式」で落とすことがある。やり方は次の通り。
1.小鍋に分量の水を入れて火にかける
2.沸騰直前に分量のコーヒーを入れ、沸いた瞬間に火を止める。
3.1分ほど放置した後、再度強火にして、沸き立ったところで火から下ろす。
4.あらかじめ砂糖をを入れておいたポットにペーパードリッパーを乗せ、鍋の中身をすべて注いで漉す。かつおぶしの出汁のひきかたと良く似ている。
これはその昔、札幌のススキノにあった「サンパウロ」というお店でやっていた方式をまねたもの。ご主人はかつてのブラジル移民で、コーヒー農家だった方。コーヒーの落とし方もダイナミックだが、話もダイナミックだった。いわく、アマゾンでは全長8メートルのオンサ(豹)が住んでいて、剥製にされて博物館で展示されているのを見た、とか、タランチュラは大きくなると畳ほどにもなり、それが歩いているところを、畑作業の時に見た、などなど。おかげでいまだに私は、それらの実在を信じているほどだ。
ところで、ブラジル式コーヒー抽出法だが、悪く言えば缶コーヒーに近く、普通のドリップ式に比べるとやや香りがない。だが、その分味は非常に良い。どう良いかというと、お菓子のコーヒー風味である。お菓子やコーヒー飲料、コーヒーリキュール類のコーヒー風味は深みやコクがあって、非常に良い味がするが、実際のコーヒーを飲んでもああいう味はしない。だから女性や子どもだけでなく、正直に言えばミルクや砂糖が沢山入ってるほうがおいしいと思っている人も多いはずだ。おいしさだけならココアに負けている。
ブラジル式だと、その、おいしい風味がよく出ていて、ココアに負けていない。あらかじめ砂糖を入れておくのも、まろやかな感じがして、少ない砂糖分でも十分おいしい。
見よう見まねなので、ところどころ本物の「ブラジル式」とは違うかもしれないが、試してみれば、こちらのほうが好きだという人も多いはずだ。
原発事故を契機に再生可能エネルギーに注目が集まっている。原発に代わる能力はないという意見も多いが、もし可能であるなら、研究・開発する意味は大きい。
ただし、従来の発電所で作られる電力は、量的に豊富なだけでなく極めて品質が高い。その中に、不安定で品質の低い電力を混ぜようとすれば、かえってエネルギー効率を下げてしまうだろう。
そこで、自然エネルギー発電による低品質な電力を、無理に従来の高品質な電力に高めてから送電するのではなく、地域や家庭単位で作られる低品質な電力をそのまま利用できる家電を作るのはどうだろう。今の家電は、常に一定の高品質な電力があることを前提にしているだろうが、電圧の昇降などに応じて、多少パフォーマンスが落ちるが止まったりしないように作り替えるのだ。例えば洗濯機が時折回転数が落ちたり、照明が多少暗くなったりする。そのために、常に一定の電圧が必要な蛍光灯やLEDだけでなく、国内での製造が終わった白熱電球をあえて復活させてもいい。
インターネットプロバイダとの契約では、もし最大効率の場合はこれだけの通信効率という数字があるだけで、実際には他の契約者の利用状況に影響され、最大効率を得られることはない。一定ではないが、出来うる限り最高の効率を提供するという「ベストエフォート」契約が結ばれているが、それと同じように、手に入る電力に応じて最大限の効果を発揮する「ベストエフォート家電」があっても良いと思う。
福島県南相馬市の畜産家から出荷された牛肉に、暫定基準値を上回るセシウムが発見された。牛の生産者や流通など、関連業界にとっては、BSE、口蹄疫、生肉食中毒に加えて放射性物質の事件が起こり、さぞかし頭が痛いことだろう。が、今回の業界の動きはGJだったと思う。
放射性物質があるのは間違いのないことなのだから、被曝した牛が出荷されてしまう可能性はゼロではない。ただし、それが知らない間に出荷され続けるようなことはなく、ただちに発見され、公表され、対策がとられると言うことがはっきりした。この混乱した状況の中では、まずそのことが大切だと思う。BSE問題等に対して作り上げられた全頭検査とトレーザビリティ体制や意識の徹底が、内部被曝という発見の難しいケースであっても、力を発揮したのだと思う。だから今回の放射性物質の問題が解決した暁には、さらに安全で信頼性の高いシステムが作り上げられるに違いない。3月の時点で問題は起こってしまっているのだから、マスコミの論調に乗って、何でもかんでも新たな問題が発生したかのように騒ぎたてるだけでは、ただのクレーマーになってしまう。こういう時代だから、評価されるべきところをきちんと評価しないと、復興に向かうエネルギーがそがれてしまうだろうし、復興したものもしていないことになってしまう。
ニコニコ動画の生放送に、タイムシフト予約という機能があることを知った。生放送の予告期間内にこの予約をしておくと、放送終了後でも、録画してある生放送の内容を好きな時に視聴できるというものだ。放送時間直前に、PCや携帯にメールがとどく機能もある。
オンデマンドなのだからできて当たり前なのだが、これは大変なことだと思う。いつでも好きなときに視聴できる動画サイトには、テレビを超える魅力がある。が、そこであえて生放送を流すのが最近人気だと知った時は、既存のテレビ番組の劣化版にそれほどの価値はないだろうと思った。ところが、タイムシフト予約ができるなら、オンデマンド放送の便利さに、さらに生放送のリアルタイム性が付加された、さらに進化したサービスということになる。これでは、テレビ放送が地デジになり、多少のデータ交信ができるようになったくらいでは、ネット動画の進化には追いつけない。
それにしても、なぜ放送局は視聴予約システムをつくらないのだろう。放送後にタイムシフト視聴するのは無理でも、見たい番組の直前にPCや携帯電話にメールを流してくれる機能だけでも作れば良いのに。これまでできなかった、視聴者の動向を直接把握し、ファンづくりに役立てることができると思うのだが。そういう発想が出来るか出来ないか。進化できるかどうかは、単なる技術だけの問題ではないのかも知れない。
アニメ映画「もののけ姫」の冒頭で、主人公アシタカの住む蝦夷地らしき村に、突然森の主が妖怪化したタタリ神が現れ、破壊と汚れを汚れをまき散らす。その原因を「曇りなき眼」で見定めるよう長老達に命ぜられ、アシタカは西の国をめざす。今となっては古い作品だが、封切り当時でさえ、「曇りなき眼」とは、聞かなくなって久しい言葉だなと思ったものだ。

今回の大震災で、かつて蝦夷と呼ばれた東北に、未曾有の破壊と汚染がもたらされた。とりわけ、やがては我々の身の上にも降りかかってくるかも知れない放射能への恐怖から、世の中は原発推進派と反対派に分かれて、喧々諤々の議論が続いている。
だが、日本のある世代から上の人間に、原発反対派はいない。我々は原発の存在を知り、黙って利用し続けた。それは、膨大な電力を湯水のように使えるシステムで、危険な核物質を使いながら、自分にはほとんどリスクがない。手元でスイッチを入れる度に、遠く離れた閑村に放射性物質が貯まるだけという、誠に虫の良いシステムだ。そういう仕組みであることを知っていながら、数十年も恩恵にあずかり続けた。そういう人間は、今になって口先でどう唱えようとも、まぎれもなく原発を推進してきた、推進派そのものとしか言いようがない。
昭和の終わり頃、スリーマイル、チェルノブイリという2つの原発事故を受けて、日本国内は原発反対一色になったが、それもほんの一時。原発を見学し、少しでも自分の眼で何かを見定めようとした人間さえひとにぎりで、ほんの数年で、そういう声も聞こえなくなった。今は、さまざまな立場に立つ者が、原発のあり方について議論を深める好機なのだが、また、単なる反対ブームで終わってしまうような気がしてならない。

原発はどうあるべきか。その答えは若い世代に見定めて欲しい。年寄りは、推進か反対か、どの立場に立つのかを最初に問い正したがり、結論を急がせるかも知れないが、そんなものは無視してかまわない。ただひたすらに行動し、我々の失ってしまった「曇りなき眼」で、見定めてもらいたいと思う。
出荷が見送られていた、ほうれんそうなどの、一部の福島県産の野菜類の出荷が再開されたらしい。福島県と言えば気になるのは風評被害だが、風評被害という言葉があるのだから、風評加害者というのもあるだろう。どんな人間だろうか。
こんな状況だから、福島県や東北の生産物を買わないという消費者は、やはりある程度いるだろう。モヤシの果てまで北海道や西日本からとりよせれば良いだけの話だし、今ならその旨をこっそりとセールスポイントにしている通販業者もいるはずだ。しかし、黙ってそうしているだけなら、風評加害者とは言えない。それによって福島県産生産物の販売業績は下がるかも知れないが、農家や農協にとっては市場にさえ出せるなら、その後の評価が変動するのは、今までにもあったことだ。もちろん福島県は、そんなものは品質で挽回できる。
風評加害者とは、被災地の生産物を買わない後ろめたさをゴマかすために、ことさらに危険性を言い立て、周囲に賛同者を増やそうとする者。安全性を理性で判断して、新鮮で味が良く、しかも多分安くなってる、東北産の生産物を買う人間を、無知呼ばわりする者。さらに、周囲だけではあきたらず、ネットで言い立てる者。そして、高額な通販食品を利用できない者。まあ、貧乏人の悲哀ということなら、その点だけは共感できるが、それよりももっと悪質な風評加害者は、もちろん、毎度おなじみのマスコミである。