何かの拍子にふっと子どもの頃の出来事を思い出して、ちょっと苦々しい思いになることがある。あれは小学校の工作の時間だっただろうか、紙で飛行機を作った。なかなか良い出来だったので、そこまでする授業ではなかったはずだが、丁寧に色を塗って、胴体にドイツ軍のマークと、尾翼にカギ十字を書いた。
するとそれを見た先生が血相を変えてやってきて、ナチスの行った行為について、丁寧だが毅然とした態度で話した。反戦意識の高い先生だったのだろうが、飛行機の出来にご満悦だった私は、すっかり落ち込んでしまった。
今の私は、第二次大戦中にダッハウやアウシュビッツで行われたことについてそれなりに知識があり、「労働は自由への道」などという言葉も知っている。こういう年になると、子どもの頃、うまく言葉にできずにもやもやしたしていた事も、はっきり自分の言葉にできる。

別にいいじゃねえか、それっくらい!